ユダヤ教の葬儀はどんな葬儀?

ユダヤ教の葬儀についてですが、ユダヤ教には通夜が存在しません。

通夜というのは、他の国の葬儀でも通夜の有無が存在し、国によっては通夜だけで1日以上の時間を要するケースも存在します。
また、どうしてユダヤ教の葬儀には通夜が存在しないのかというと、それは、故人が亡くなられてから24時間以内に葬儀を終える必要があるからです。
つまり、スケジュール的に余裕が無いので、基本的にユダヤ教の葬儀では通夜を行わない傾向にあるのです。

次に、ユダヤ教の葬儀を仕切る人物についてですが、ユダヤ教の葬儀では宗教的指導者(ラビと言われるもの)が、ユダヤ教の葬儀を仕切るようになっています。
それと、ユダヤ教の葬儀で見かける土葬ですが、こちらは美しい棺を使用しないという特徴があります。
ユダヤ教は、他の宗教と比較して死というものを現実的に捉えている宗教です。
そのため、他の宗教のように死を重んじる、故人に対して祈りを捧げる時間を長くする、もしくは、少しでも派手な葬儀を行い故人を弔う・・・という考えそのものが、ユダヤ教の葬儀には存在しないのです。

ユダヤ教の葬儀は、全体的に飾り気のある内容にならないよう配慮し、そして、土葬についても遺族の意思によっては行わない傾向にあります。
近年では、ユダヤ教以外の葬儀でも土葬、火葬などを自由に行うケースが増えてきていますが、故人の遺言、遺族の一存に従って葬儀を行うことも顕著になってきました。
昔に比べて自由な発想で葬儀を行うケースだけでなく、葬儀そのものの価値観が少しずつ変わってきているため、このような独特な葬儀の選び方、考え方も増えてきているのでしょう。

ただ、ユダヤ教の葬儀の場合は、前述したラビの意向によって葬儀を行うことが多いです。
そのため、ラビが火葬を認めないという場合は、葬儀に関して揉めてしまうこともあり、また、土葬以外は絶対に認めないという地域も存在します。
それと、防腐処理に関してはユダヤ教では行いません。
というのも、自然な形で葬儀を行うことを大切にしているからです。
防腐処理をエンバーミングと言うのですが、キリスト教では行い、ユダヤ教では行わずに、神のもとに亡くなった人を返すという考え方が根付いているのです。

ユダヤ教ならではの考えも多く存在する

ユダヤ教の葬儀といっても、1種類の葬儀しか存在しないわけではありません。

例えば、地域によっては他の宗教の良い部分を採用し、少しだけではありますが、他の宗教の葬儀に倣って、葬儀の内容を改変していることもあります。
そのため、イスラム教、もしくはキリスト教に似ている葬儀が、ユダヤ教の葬儀の中に含まれるのです。

それと、ユダヤ教の葬儀で発生する費用は一律ではありません。
というのも、前述のとおり地域によって葬儀の内容が変わることもあるからです。