遺体の搬送

病院で誰かが亡くなった際、各種手続きや駆けつけた遺族とのお別れをする時間ぐらいは取ることができますが、基本的には速やかにご遺体を運び出す必要があります。
遺体を搬送する際にまず最初にあてに出来るのが葬儀業者です。
営利事業として遺体を搬送するためには「霊柩車運送業許可」というものが必要であり、そのへんのタクシーを捕まえて遺体と一緒に乗って行くという事はできません。
何らかの業者に頼んで遺体を搬送するのであれば、ほぼ葬儀業者一択となります。
なお、この許可は、お金を取って事業として遺体を搬送する際に必要な許可であり、遺族が自家用車で搬送する分にはなんら規制はありません。
ただ、どのみちすぐに葬儀の段取りに入らなければいけませんし、入棺などのことも考えると葬儀業者に頼んでしまったほうが無難ではあります。

ちなみに、入院施設を持つ病院では、遺族に葬儀業者のあてがない場合に備えて、葬儀業者とつながりを持っているのが普通です。
そのため、「遺体の搬送をどうしよう」「葬儀はどうしよう」と途方に暮れていると、病院の側から葬儀業者を紹介しますがどうでしょう?といった提案がされることが多いようです。
ただ、この場合に気をつけなければいけないのは、こうした病院経由の葬儀業者は全般に諸費用が高く付く傾向があります。
これは、別に病院づきの業者が悪徳というわけではなく、事前に会員になっておけば無料になるサービスや、大幅割引になるサービスがあるのに対して、死亡後に病院経由で依頼する場合、諸サービスが規定通りの額となってしまうからです。
個々のサービスは数千円から一万円程度なのですが、それが連続すると十数万円ぐらいの差になってしまうこともあります。

早めに葬儀業者を探す

ご高齢の家族がいる人などは、念のためというか早いうちに葬儀業者を探して、お得な形でサービスが受けられるよう会員になっておくべきでしょう。
現代において葬儀業者の助けなしに葬儀を行うことはほぼ不可能となっています。
であるならば、いつか必ず利用することになるサービスですので、早めに探しておいて損はないでしょう。

病院から搬送された遺体は、遺族の自宅か、葬儀場の控え室などに運ばれるのが一般的です。
そこで枕経(仏教であれば)をあげながら追善回向を行い、並行して通夜の準備を進めていくことになります。
遺体はこの後、湯灌、死化粧を経て入棺され、通夜を待つこととなります。
季節によっては腐敗を防ぐためにドライアイスで冷却したりということが必要になりますので、やはり総合的に言って葬儀業者に頼る他ないでしょう。