棺桶の種類

亡くなった方のご遺体は、通常「棺桶」に収められ、葬儀を通して祭壇前に安置され、最後は「出棺」して火葬場にて「火葬」を行います。
この時用いられる「棺桶」、「棺」ですが、実はいろいろな種類、タイプがあったりします。

まず、火葬である日本は、原則として棺桶には燃えやすい木製が用いられます。
古代であれば焼き物の「かめ」などに入れて葬ったこともありますし、保存することを目的とした場合には石棺が用いられる時代や地域もありましたが、日本では木製です。
ただ一口に木製といっても、その材質にはいくつかのバリエーションがあります。

まずスタンダードな材質として用いられるのが「桐」です。
真っ直ぐな材が取りやすく、比較的軽く、木肌が明るい白色で細工がしやすいという性質のある桐の木は、古くから棺桶の材質として重宝されてきました。
その他の材質としては、同じく加工がしやすい「杉」や「ヒノキ」が用いられますが、現在日本で普通に探した場合、見つかるのは桐の棺桶がほとんどでしょう。
ちなみに、桐の無垢材というのはなかなか値段がはるものでもあり、廉価の棺桶には、本体が合板・集積材で、表面に桐の薄板を貼り付けてあるというものもあります。
結局は燃やしてしまうものであると考えれば、合理的な判断とも言えますし、故人への弔いにお金をケチりたくはないという考えもありますので、どちらが良いとは一概に言えませんが、ひとつの選択肢ではあるでしょう。

内装、外装との関係

材質に関しては、内装も関係します。
棺桶の内部には、遺体を固定する意味もあって内装が施されているのが普通です。
こうした内装は、コストと燃えやすさなどからポリエステルを使用するのが一般的です。
重量的にも軽くなるので、現在のスタンダードといえるでしょう。
より高級なものとしては、絹などもあり得ます。
こうした棺桶用の素材、近年では接着剤や塗装にホルムアルデヒドなどの有害物質を含まない、健康配慮の棺桶もあるようです。
もちろん故人には関係ないのですが、予め購入しておいて保管しておく場合などは影響が馬鹿に出来ませんし、参列の際に棺桶に近づくと妙な刺激臭がするというのも困った話ですので、必要な配慮といえるかもしれません。

それだけで終わるものではなく、更に外装が付きます。
無垢材の質感が見えている棺桶というのは、清潔感があって良いのですが、更に高級感をと思う方のためには、布張りの棺桶も良く用いられます。
また、同じく高級感を出すにしても、木彫りはコストが掛かりますが、布の模様は比較的低コストで見栄えするという事情もあります。
この外布もポリエステルなど燃えやすい素材で作られます。