永代供養墓

遺族の代わりに寺院がお墓を管理する

永代供養墓とは、基本的に墓石を立てず檀家制度をとっていない寺院に納骨し、親族が遠方にいる場合や身寄りのない故人を寺院が代わりに弔い管理してくれるお墓のことを言います。
最近では、地方自治体が管理する霊園などにも、永代供養墓の施設を整えているところもあります。
必要な費用は施設によって様々ですが、事前に一括で支払うことで故人の供養をしてもらうことができます。

永代供養墓は基本的に無宗派であることが多く、特に土葬が主流であるキリスト教などでも教義には反しますが、荼毘に臥すことで永代供養墓で管理をお願いすることができます。
また、同じ仏教でも真言宗、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗と宗派が異なっていても受け入れてもらえる場合が多いようです。
ただし、寺院によっては教義が厳しく、改宗しその寺院の宗派に帰依することを、求められることもあります。

永代供養墓の形態

永代供養墓は、寺院などでは永代供養のための施設に仏壇のようなものに納骨したり、納骨堂に骨と墓碑を管理するようなタイプのものと、霊園内の施設で墓碑と骨を管理するタイプのものがあります。
よく勘違いされる方もいますが、最近よくある自動納骨堂とは別なものです。
自動納骨堂とは各宗教宗派に合わせた祭壇が用意されており、お参りの際に納骨された骨壷が自動的にセッティングされるものです。

永代供養墓の特徴として、最終的には合祀されるという点があげられます。
合祀では、納骨堂に管理されていた個々の骨を大きな納骨堂に移し、大きな石碑に名前が刻まれる、もしくは管理簿に記入され合同碑として管理されます。
合祀のタイミングは13回忌、33回忌、50回忌などさまざまですが、親類縁者が亡くなり永代供養墓に参来が減ってしまう、33回忌、50回忌に合祀されることが多いようです。

永代供養墓の現状

近年では、先祖代々受け継いだお墓に納骨するのではなく、永代供養墓を選択される方が多いようです。
大きな理由としては、核家族化が進み、親類縁者と疎遠になりがちで核家族内では長く供養することが不可能になってきていることがあげられます。
また、都市への人口集中により、実家にあるお墓が遠方にあり参拝することがなかなかできないという方々が増えてきているのも理由のひとつです。

このような現状があるため、都市部での永代供養墓は過密状態にあるといわれています。
そのため前出のように宗教宗派を問わずに永代供養墓を提供する寺院が増えたり、自治体で管理している霊園でも永代供養墓の施設を用意したりしています。

永代供養墓の利用は、永代供養権を購入することで永代供養管理をしてもらえるため、施設、特に自治体で管理している永代供養墓の場合、権利の獲得の競争率が厳しかったり、生前に権利を獲得しても条件によってはその権利がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です