墓石とは

お墓と言った時に真っ先に思い起こされるのは、墓地に建てられた墓石の部分でしょう。
この墓石はあくまで記念碑と目印を兼ねたようなものであるため、この墓石そのものにはなにか機能性が求められるわけではありません。
一応、線香やろうそく、花やシキミなどを供えやすい形状を備えているものもありますが、それも絶対必要というわけではありませんし、そもそも宗派や宗教によってはそうしたものを供えないのも普通の話です。

長期間にわたって風雨にさらされながら、その形状と品質を保たなければいけない関係上、材質は大概石材を用いますが、なんでしたらチタンなどで作っても別に問題はありません。
実際、四角くない墓石というのはよく見かけるものですし、自然石そのままというのも結構あります。
いわゆる立体的な墓石を建てずに、プレートのみというのもありえますし、そもそも墓石を建てないという選択肢もあります。
しかし、公営の墓園、霊園などの場合はいわば集合住宅ならぬ集合墓地ですので、どうしてもその霊園の規約などを満たす墓石にする必要があります。

墓石のルール

これまで何度か例にあげてきた都立墓園の場合、墓石そのものというか、墓石を含めた墓全体にある程度の大きさ・形状制限があります。
まず、使用が認められるのはただの平地の一箇所であるため、墓地使用者は周りとの境界がわかるものを設置する必要があります。
規定では高さ80センチ以内で何らかの囲いを作れということですので、耐久性を考えれば石材で縁石のようなものを設置することになるでしょう。
また、墓自体の高さも盛土含めて3mまでとなっています。
常識的に考えて、2mを超えるような墓は地震の際などにとんでもなく危険ですので、180センチぐらいまでにしておくのが普通でしょう。
その内、盛土は35センチ以内となっていますので、山盛りに土を積んで古墳のようにしてしまうのはダメです。

また、家名は一墓所につき一家名となっており、ひとつの墓石に複数の家名が並んでいたり、小さな墓石が別の家名で複数立っていたりというのもダメなようです。
その他、より狭い「小区画墓所」というのもあり、そちらではよりコンパクトな墓石の使用が必須となっています。
このあたりは、墓園最寄りの石材店に相談して、いわゆる一般的な墓石にしておけばまず問題ない話ですが、公営墓園などではあまり好き勝手墓石をデザインして建てることが出来ないということは、知識として知っておいて損はないでしょう。