日本の高度な火葬技術

日本の一般的な埋葬方法では、お墓に入れる前に火葬をして遺体を白骨の状態にします。
親しい身内が亡くなった場合には、葬儀のあと火葬場に遺体を運びこみ、そこで独自の火葬用の炉の中に遺体を入れて熱を加えていきます。
数時間をかけて遺体は燃やされたあとには、きれいな真っ白な骨となります。
私達は普段このような白骨になった遺体を見慣れているせいか、ややもすると当たり前のことのように思えるかもしれませんが、実はこの遺体を白骨にするためには最新鋭の高度な技術が使用されているのです。

海外の火葬との違い

海外でも一部の地域では火葬を行う習慣があります。
ですが、海外の火葬場で燃やされた遺体をみてみると、日本のようにきちんと白骨の状態になっているということはほとんどなく、燃え残りが一部にあったり、反対に燃えすぎて骨どころか灰の状態になってしまっていたりします。
実は人の体は遺体となったあとに体に残る筋肉量や水分量によって燃え方に違いがあり、誰にも同じような火力を加えて同じような白骨になるということはまずありません。
そのためほとんどの施設では燃え残りを出さないようにと必要以上の熱を加えるので、全く固形とならない灰の状態にまでなってしまうというわけです。

また、日本の火葬場では火葬が終わったあと骨壷にお骨を納める骨拾いの儀式を行うこととなっていますが、このとき頭蓋骨はもちろん、骨盤や喉仏がどれであるかがはっきりわかるような状態になっていることもよくあります。
これも実は相当に火葬を担当される方の技術力がなければできないことです。
もっとも骨拾いをして骨壷にきれいにお骨をおさめたとしても、お墓に入れるときには最終的に形を崩して小さくしてから納めることになるので、もし白骨が灰となっても特に問題はないのですが、それでも遺族にとっては亡くなった身内の骨が真っ白な綺麗な骨となったかどうかは心情的に大きなものと言えるでしょう。

都心など人が多く火葬される施設などでは1体1体に時間をかけて白骨を取り出すということも難しいので、ともするとキレイな形の骸骨では取り出すことはできないこともあります。
ですが長年そこに勤務している専属の火葬担当者さんがいる施設や、1体1体にまで細かい目配りができる地方の火葬場などでは、まるで骨だけをキレイにとりのぞいたかのような美しく真っ白な形で骨を取り出すことができたりします。
一見あたりまえのようなこの火葬技術にも、感謝をしておきたいところですね。