個性的な葬儀が多い国

メキシコは他の国の葬儀と比較しても葬儀内容に大きな違いがあります。
例えば、メキシコでは自宅、もしくはカフェテリアで葬儀を行うということがあるのです。
というのも、メキシコの葬儀はお別れの会という意味合いよりも、顔合わせという意味合いで行われている傾向にあるからです。

つまり、悲しいという気持ちを募らせるより、仲の良い人たちと楽しい時間を共有することで、生や死に対して感謝の心を捧げる・・・というのが、メキシコ流の葬儀であり、葬儀に対する礼儀でもあるのです。

また、自宅ではなくカフェテリアを葬儀場にする理由ですが、メキシコ人は、カフェを楽しみながら談笑することを好むからです。
その際には、土地ならではのパン、もしくはお菓子などが出てきますが、これらも故人を偲ぶ気持ちで食べるというより、参列者も含めて、参加者全員が楽しい時間を共有できれば・・・という願いで、このような葬儀(会食)を行っているのです。

ただ、メキシコの葬儀であっても意気消沈している人もいますので、メキシコの葬儀であっても、他の国の葬儀で見られるような、粛々としたムードに包まれる葬儀も存在します。

このような葬儀を行った際も、基本的に会食が存在し、会食を終えてからは二次会へ移行する傾向にあるのです。
会食の場合は、先ほどのカフェ、パン、お菓子を楽しみ、二次会からはお酒など、大人の参加者たちが陽気になれるような演し物、もしくは飲食物が多く出てくるようになります。

悲しい気持ちを1人で抱えず、多くの人でそれを分け合えば良い、もしくは、笑って楽しい気分になることで紛らわそう・・・という意思が、このような二次会には存在するのです。
そのため、二次会を目的にして参加される方もおられますし、腕によりをかけて、地元の美味しい料理を振る舞う人もいます。

実は服装が自由となっており、服装の定義付けがされているわけではありません。
ラフな格好をメキシコ人は好むので、ジーパン姿で葬儀に参加する人も多く、このような風習は昔から今にかけて変わっていません。
また、派手な服装も問題がないようで、基本的に指定の服装、服装の色が存在しない場合は、すべて自由で問題ない・・・という葬儀が、メキシコの葬儀でもあるのです。
服装よりも参列する気持ちが大切、ということなのです。

葬儀費用は定まっていない?

メキシコの葬儀ですが、実は葬儀費用についても定まっていません。
というのも、発生した葬儀費用は参加者で負担というケースが多いだけでなく、葬儀費用そのものがかなり安いからです。
メキシコの葬儀では、知り合いのお店を葬儀で使用することもあるため、後になって、葬儀費用が高くつくというケースも稀です。